「1935年10月10日ニューヨーク アルビンケ劇場で”ポギーとベス”というミュージカルが
開催された。その劇中でクララという役の女性が”Summertime”"を
子守歌として彼女の赤ちゃんに歌った。
ミュージカル”ポギーとベス”の劇中歌は
50曲を超える数がありその中の1曲がこの”Summertime”である。
ガーシュウィン兄弟はその当時ニューヨークで毎週放送された”Music by Gershwin”というラジオ番組
とも契約をかわしていた。
1935年に”ポギーとベス”の700ページにも及ぶミュージカル音楽を完成させた
ジョージ・ガシュウィンはその出来を自分が書いたものとは信じられないほど
素晴らしいもの、、と評価していたそうである。
実際のミュージカルの興行は思わしくなくその当時は長期上映は実現しなかったが
その後長期にわたって”ポギーとべス”は演じられ
ビリー・ホリデイは1936年に”Summertレコーディングして
チャート12位にランクイン、30年後にビリー・スチュアートがR&Bテイストで
録音して1966年には10位にランクインした。
ミュージカルそのものは1959年に映画化されゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞受賞した。」
以上は”Jazz Standards com.”からの引用ですが
今でも生き生きと演奏されるこの歌は
曲想とその歌詞が演奏とともにすぐに別世界に導いてくれる
そんな魅力もあると思っています。
私はこの曲に歌詞の和訳を関西弁で入れて
よく歌っています。
”ポギーとベス”の劇中歌には南部なまりの歌詞があり
”なまり”と言えば大阪生まれの私が出きるのは関西弁なので
大阪弁を入れています。
和訳は関西弁で書いてみました。
夏はな、、はぶりがええねん
魚はとれるし
綿はたこなる、、(高くなる)
そやから父ちゃんははぶりがようて(良くて)
母ちゃんはきげんがええねん
そやからなあんた
泣いたらあかんで
ある朝、、あんたはな
空高く歌いながら上がって行くやで
翼広げて 空まで上って行くんや
そんな日が来るまで
父ちゃんと母ちゃんがし〜っかり
そばにいるさかい
な〜んも心配する事ないんやで
Summertime and the livin' is easy
Fish are jumpin' and the cotton is high
Oh, your daddy's rich and your ma is good lookin'
So hush, little baby, don't you cry
One of these mornings
You're gonna rise up singin'
Yes, you'll spread your wings
And you'll take to the sky
Mm, but 'til that morning
There is nothin' can harm you
Yes, with daddy and mommy standin' by
Summertime and the livin' is easy
Fish are jumpin' and the cotton is high
Oh, your daddy's rich (daddy's rich)
And your ma is good lookin' (your ma is good lookin')
So hush, little baby, baby don't you cry
Oh, don't you cry, oh, don't you cry (don't)
Oh, don't you cry, oh, don't you cry (cry)